丸子中山茅ヶ崎線(中原街道)渋滞解消に向けて
2018年9月20日現状と課題
県道丸子中山茅ヶ崎線は、川崎市中原区の丸子橋から茅ヶ崎市の茅ヶ崎駅前交差点に至る延長約42.5㎞の主要地方道です。
通称「中原街道」と呼ばれ、都心から湘南地域を結ぶ広域的な道路で、県土の骨格を形成する基幹道路として位置づけられています。
この路線の横浜市域は4車線道路で整備されていますが、大和市域は2車線となっています。
そのため、横浜市から大和市に入ると、渋滞が生じやすくなっています。また、当路線が国道467号と交わる桜ヶ丘交差点や小田急江ノ島線桜ヶ丘1号踏切などを原因とした慢性的な交通渋滞も生じており、沿道環境や周辺沿線に悪影響を及ぼしています。
整備の経過と今後の予定
当路線の整備を求める動きは、昭和57年に地元住民から交通渋滞解消のための道路拡幅要望があったのが始まりです。
神奈川県は、地元住民の声を受け、道路整備の検討を始めました。県の動きを受け、平成2年に当路線沿道地域の自治会、商店会、議会などの関係者により、「県道丸子中山茅ヶ崎線道路整備促進協議会」が設立され、当路線の大和市区域の道路整備を求めて県へ要望活動を行いました。
その結果、県において整備に向けての準備が進められ、平成15年に横浜・大和市境から旧藤沢町田線までの約1㎞区間で、事業認可を取得しました。現在、平成32年度末までの完成を目指し、事業認可区間の整備を進めています。
「県道丸子中山茅ヶ崎線道路整備促進協議会」では、事業認可区間の一刻も早い完成と旧藤沢町田線以西の新規事業着手をめざし、今後も積極的に活動を行っていきます。
年月日 | 主な事項 |
昭和57年10月 | 地元住民より大和市へ道路拡幅要望 |
昭和63年09月 | 大和市自治会連絡協議会より県議会に渋滞解消のための道路拡幅整備の請願書提出 |
平成元年11月 | 県が県道丸子中山茅ヶ崎線及び横浜厚木線道路整備計画技術検討委員会発足 |
平成02年07月 | 沿道地域の自治会等の関係者が「県道丸子中山茅ヶ崎線道路整備促進協議会」を設立 |
平成14年01月 | 都市計画決定 |
平成15年02月 | 国から事業認可取得 |
平成33年03月 | 整備完了(予定) |
整備概要
整備が完了すると、当路線の横浜・大和市境から大和市上和田の旧藤沢町田線との交差点の区間まで、従来の幅約9.7mの2車線から幅27mの4車線に道路が拡幅されます。
その結果、当路線付近の渋滞が緩和されると考えられます。
道路には幅5.5mの歩道が両側に整備され、現在の右折車による交通渋滞が緩和されます。
国道467号は、桜ヶ丘交差点付近で16mの2車線で整備され、右折レーンも設置されます。
整備効果
慢性的な交通渋滞の緩和
☆安全で快適な歩行者空間の確保
☆近隣道路の交通環境の改善
上記の効果が見込まれます。
◆計画平面図
◆道路断面図
事業概要
1 事業主体 | 神奈川県 厚木土木事務所 東部センター |
2 事業名称 | 街路整備事業 |
3 路線名 | 大和都市計画道路 3・3・2丸子中山茅ヶ崎線 |
4 位 置 | 大和市上和田字新道地内~大和市上和田字谷戸頭地内 |
5 事業延長 | 1,017m |
6 道路規格 | 第4種第1級 標準幅員=27m(4車線)設計速度50㎞/h |
7 都市計画決定 | 平成14年1月29日 |
8 事業認可 | 平成15年2月26日~平成33年3月31日 |
9 事業年度 | 平成14年度~平成32年度(予定) |
進捗状況
平成26年度末の時点で、事業に必要な全体面積約18,400㎡のうち約11,100㎡の用地を取得しており、
取得率は役60%です。用地が取得できた箇所については、歩道の整備を実施しています。